全日本中学校技術・家庭科研究会

人を育てる、技術・家庭科

第21回フェアの報告 web生徒作品コンクール

林野庁長官賞



分野・部門技術分野II部門
都道府県06山形県
学校名上山市立宮川中学校
作品名・チーム名黒柿(地域素材)の折りたたみ式サイドテーブル
制作人数1
生徒名須田 正義
作品の紹介
和室で座布団に座ったり、ダイニングで椅子に座ってテレビを観ている母が、「場所をとらないように折りたためて、どの部屋でも移動できたり、高さの調節できる机があったら便利だなぁ」と話していたので、僕が母の願いを叶えられたら良いなと思い、製作をスタートしました。
この作品の中で一番工夫した点は、「天板」です。天板の裏面には「自動トリマー」でアリ溝を堀り、そのアリ溝の角度に合わせたパーツを可動できるアリ桟(さん)にすることで、サイドテーブルの脚の部分を折りたたんだり、高さを調節できるようにした点です。高さは和室で座布団に座っているときに最適な30cmと、ソファーや椅子などに座っているときに最適な50cmに調節できるようにしました。地域素材である銘木の黒柿を使用したので、硬くて加工が大変だったのですが、脚の折りたたみ部を構成する黒柿の丸棒を、自分の手だけで鉋を使って加工したり、全ての接合部に隠し釘をしたり、木の温かみが分かる作品になるように、最後は自然素材の蜜蝋で仕上げました。

審査評価コメント 堅い黒柿という地域素材を利用して、使いやすく、収納もしやすい作品を作り上げています。使ってもらうお母さんへの思い、貴重な材料を提供いただいた地域の方々への感謝の気持ちが込められた素晴らしい作品です。